2012年10月20日土曜日

羽毛のランクについて。

羽毛布団の中の羽毛(ダウン)には、ランクがつけられています。




羽毛布団は中身が見えないものなので、ちゃんと目で見てわかる基準が作られたんだと思います。

これは、昭和61年に制定された評価基準にのっとって、ラベル4種類で羽毛の品質を表示しています。

上から、
・プレミアムゴールド
・ロイヤルゴールド
・エクセルゴールド
・ニューゴールド
となっています。



羽毛の品質は、今までは「かさ高」で計測されてランクがつけられていましたが、今年2012年4月から「ダウンパワー」表記に変わりました。

カンタンに言えば、高さから体積へ単位が変わったかんじです。



せっかくなので、計測方法をご紹介します。

「かさ高」は内径29cm、高さ50cmのかさ高計測器のシリンダーの中に、30gの羽毛(ダウン)を入れて、120gのおもりを2分間のせます。



おもりを取り除いて、羽毛が復元した状態で3箇所から高さをミリ単位(mm)で測ります。

この3箇所の平均の値によって、ラベルがつきます。




そして2012年4月から「ダウンパワー」表記に変わりました。

ダウンパワーは、羽毛1gあたりの体積を基にランクの評価をする方法です。

かさ高と同じく、シリンダーの中に30gの羽毛を入れ、布団内と同じ圧力がかかる負荷をかけ、この状態で高さなどから体積を算出します。



この体積から1gあたりの体積を出すと「ダウンパワー」になります。



単位が変わりますが、かさ高のラベルと同じであれば、新旧の品質差はありません。

同じ羽毛(ダウン)の重量の場合、体積(ふくらみ)の大きな羽毛が、より上質な羽毛です。

重量に対して、よりふくらみの大きいものが高品質な羽毛の証となります。

つまり、ふくらみ=ダウンパワーの数値が大きいほど、ランクは上の高品質な羽毛布団という事になります。


2012年10月19日金曜日

おすすめの羽毛布団どれですか?と聞かれたとき。

電話やメールのお問い合わせで、けっこう多いのが、「どれ買っていいかわからないので、おすすめがあれば教えてください。」というもの。




こういうお問い合わせ、ウェルカム!バッチコーイ!



何の情報もなく、ただとにかくオススメは?と聞かれれば、オオサカタnote.に何度か登場している「アルバス」です。



アルバスの一番の特徴は、何と言っても軽さにあります。

アルバスは、スライドフィットキルトという特許取得のキルティングが採用されています。

マチをナナメに入れる事で、ほぼ2層立体キルトのような構造を実現しているので、とってもあったか!



あったかいのに、2層立体キルトのように、中に布を1枚プラスしなくていいので、そのぶん軽い!

またまたぁ、そんな違いがあんの!?と思いつつ、オオサカタ、アルバス体験しました。



「何これ!?すごっ」と本気でびっくりしたのを今でも覚えてます。



まさかお布団で感動するとは思っていなかったあの頃。

まずはその軽さにびっくり!むちゃくちゃ軽いのに、すぐにあったかくなってきて、そのまま寝そうでした。

スライドフィットキルトのもうひとつの特徴のフィット感もばっちりで、しっかりと体にフィットしてくれて、寒い空気が入ってきにくいので、お布団の中はぬくぬくでした。

この体験をしてから、オオサカタはアルバスに惚れ込んでおります。



電話で、アルバスと他の羽毛布団とどっちが良いでしょう?と聞かれた時、オオサカタはアルバスを褒めまくるので、「お布団屋さんが言うなら間違いないね!」と、アルバスをご購入頂く事が多いです。



おすすめなんやもん・・・。

もちろん、ぴったりの羽毛布団はそれぞれなので、色々とお話を聞いて、オススメの羽毛布団を紹介させてもらってますよ。



とりあえずあったかくて、高すぎないものが良いと言われれば、ロイヤルゴールド+2層立体キルトのあったか法則(←今思いついた呼び方)にしたがって、ホワイトダウン2層立体キルトがオススメ!



グースにくらべてダックは価格が低いので、ニオイに敏感でダックでは無理!という方以外にはかなりおすすめです。

今年は、このホワイトダウン2層立体キルトの無地タイプがすごいんです。

オオサカタ、工場との交渉めっちゃがんばりました。

枚数限定ですが、かなりイイトコいってます。



交渉がんばっただけに、思い入れが強い。

おかげさまで大好評です。



そしてけっこう多いのが、「息子に羽毛布団を」というお母さん方。

寒がりの男性も中にはいらっしゃいますが、女性よりは暑がりさんが多いように思います。

特に若い男性は暑がりの方が多いので、一緒のお布団で寝てたら、夜中に布団から転がり出てしまうというお話も何度か聞いたことがあります。



なので男性には、グースの1層もしくはダックの1層をおすすめさせて頂く事が多いです。

お部屋の環境にもよりますが、暑がりさんなら、ダック70~85%ぐらいかなーと思います。

羽毛のランクも、エクセルゴールドかニューゴールドあたりでしょうか。



お住まいの地域がとっても寒くて、寝室もむっちゃ寒い!となったらまた他のおすすめになります。

使う方の個性と、お部屋の環境やお住まいの地域によって変わってきます。



羽毛布団のお問い合わせの電話があると、15~30分ぐらいしゃべります。

これ!っていうのを見つけられるまでトコトン質問にお答えしております。

口の中カラッカラになります。



お客様と一緒にえらんだ羽毛布団。

とっても良いです!と言っていただくのが、何よりオオサカタの活力になっています。



2012年10月6日土曜日

羽毛布団、どのキルティングが1番あたたかいのか。

冬用の羽毛布団には、様々なキルティングがあります。

たまに、知らないキルティングも耳にするぐらい多種多様。



オオサカタが知っているのは平体キルト、立体キルト、2層立体キルト(新2層立体キルト)スライドフィットキルトの4種類です。



この4種類、何がどう違うのか、どれがあったかいのか、オオサカタの知っている限りを語ってみようと思います。

まずは平体キルト。



このキルティングは、ごく一般的なキルティングなんですが、表と裏の生地を直接縫い合わせてあるので、谷の部分はダウンが無い状態になります。

この部分の保温力が落ちてしまって、フィット力も低いので、肩口から寒い空気が入ってきやすい構造です。


次に立体キルト。


表と裏の間にマチが入っています。

高さが出るので、ダウンのふくらみを邪魔せず、ダウンが好きなだけあったかい空気を含む事ができます。

谷の部分の薄さも解消できるので、よりあったかさに優れた羽毛布団になります。


そして2層立体キルト。


中に1枚、布を入れ、上下にキルトを分け、さらに表と裏互い違いにマス目を作ってあるキルティングです。

空気を含む部屋がふえるので、保温力がアップ!

さらに、マス目が互い違いになっているので、谷の薄くなる部分をカバーしてくれます。

中に布1枚多いぶん、少し重みがあります。

新2層立体キルトは、2層立体キルトとほぼ同じ構造で、肩口と足元のマス目が小さくなっており、よりフィットするようなキルティングになっています。




最後にスライドフィットキルト。


このキルティング、特許とってます。

表中央のマス目を大きくとって、左右のマス目は真ん中の根元に向かって、ナナメにマチが入ったキルティングです。

ナナメのキルティングは、隆起がなめらかで、谷部分がほとんど無いので、ダウンが少なくなってしまう谷部分からの冷えをふせいでくれます。

中に1枚布を入れなくていいので、とっても軽い!フィット感と軽さピカイチです。

この中で一番あったかいキルティングは?といわれれば、2層立体キルト(新2層立体キルト)です!


同じランクの、同じ量の羽毛が入っていると仮定してですが。

あったかい順にすると、

・2層立体キルト(新2層立体キルト)
・スライドフィットキルト
・立体キルト
・平体キルト

ですね。


それぞれの羽毛の良さを引き出すキルティングが使われるので、全く同じダウンで、それぞれのキルティングがあるのって、かなーり稀かと思うので、比べるのってなかなか難しい。

ちなみに、厳密に言えば2層立体キルトより、新2層立体キルトの方がフィットするのであったかさは上です。

でも、新2層立体キルトの羽毛布団って少ないので、今回は2層立体キルトを一番に持ってきてみました。

キルティングの特徴は知ってて損なし!なので、羽毛布団選びの参考にしてみてください。