2012年8月28日火曜日

逆流性食道炎の方に、快眠を届けたい!

CMでもよく見たり聞いたりする事が多くなった「逆流性食道炎」。



これは、加齢や食生活によって、胃の上部(食道下部括約筋)のしまりが悪くなり、胃酸が食堂に逆流し、炎症などをひきおこすものです。



主な症状は、胸焼け、苦い水が上がってくる、のどの違和感、げっぷ、おなかの張りで、複数の症状が同時に出る事もあります。



食道が胃酸により炎症を起こしてしまって、ご飯を食べるのが痛いというお話も聞いた事があります。



特に夜、寝る時は、寝転ぶと胃の上部と口の高さが同じぐらいになるので、胃酸が逆流しやすい状態になります。



その為、枕をいくつか重ねて高くして、胃の上部よりも口が上に来るようにして寝るように、お医者さんからアドバイスがあったりするそうです。



しかし、枕を高くして角度をつけると、支点になる腰に大きな負担がかかったり、寝返りをうつと枕がずれてしまったりして、朝まで気持ちよく眠れないなどの悩みも多いそうです。



このお悩みを何とか解決できないか。



朝まで気持ちよく、寝てもらえるようにできないかと、お布団屋さん目線で、プラス内科のお医者さんと相談して、できあがったのが、この枕!!



傾斜寝姿勢サポート枕」です。特許出願中。

とってもでっかい枕なんですが、まず頭の部分はしっかりした素材で作ってあって、寝転んだ時頭が沈み込まないようになっています。



そして、胃酸が逆流しないように、胃の上部よりも、口の位置が高くなるように角度もつけてあります。



理想の角度は25~30度といわれていますが、この角度だと、腰に負担がかかったり、傾斜がきつくて眠りが浅くなったりします。

気持ちよく眠ってもらうために、お医者さんと相談しつつ、ゆるやかな角度にしてあります。

そして、腰への負担を、カバーできるように、腰に来る部分は、羽毛素材でふかふかにしてあります。

横向きに寝た場合も、ちゃんと口が上に来るようになっています。

このふかふか部分はおしりぐらいまで来るので、おしりで枕を踏む事によって、枕がズレてしまう事もありません。



男性でも腰までは来ると思います。

頭の部分の素材は中空ビーズが入っているんですが、お好みの角度に調節できるように、出し入れが可能です。

また、中空ビーズだけではゴリゴリするので、ビーズの上には綿(わた)の枕を入れてあります。

オオサカタも何度かこの枕で寝転んだ事がありますが、普通に使いたいぐらい、いい気持ちです。



横幅も大きめなので安定感があるし、頭が好みの高さから沈み込まないのもイイカンジでした。

枕ができあがり、新聞にもとりあげて頂いた時、ある男性からお電話でお問い合わせを頂きました。



この方は、数年前に食道がんで、食道と胃の一部を切除する手術を受けたそうです。

胃を直接食道のようにつないでいて、噴門(胃酸の逆流をふせぐ、胃の上部の弁のようなもの)がないために、胃酸や胆汁などの逆流にずっと悩まれているそうです。

自宅では、ベッドの背中部分を起こして寝ていらっしゃるそうですが、枕がずれたり、腰に負担がかかったりして、しっかりと眠れていないとの事。

実際に試してみたいという事で、ご来店頂き、「傾斜寝姿勢サポート枕」を試して頂きました。

色々な寝方を試されて、「これなからいいかも」とご購入いただきました。

お話をうかがっていると、奥さんと旅行に行きたいという希望をお持ちなんですが、寝る場所や環境を選ぶために、なかなか旅行にも行けないそうです。

1泊でもいいから、温泉旅行に行きたいと、教えてくださいました。

ベッドは持ち運べないけど、この枕なら持って行けなくはないし、重ければ先に送っておけばいいね、と。

奥さんと旅行に行けるようにと、そんな期待もお持ちでした。

オオサカタは、このお話を聞きながら涙が出そうになっていました。

どうか、どうかお役に立てますようにと願いました。



逆流性食道炎の症状改善ではなく、気持ちよく眠ってもらえる「快眠」をお届けしたくて作った枕には、色々な可能性があるんやなぁ、とオオサカタは嬉しくなりましたとさ。



2012年8月24日金曜日

敷布団の構造と、中わた、中芯について語る。

敷布団をえらぶ時、中わた?中芯?何のこっちゃ となった事はありませんか?

オオサカタも、何がどんなもので、どうちがうの?ってか、中わたと中芯ってどういう事なん?と思った事があります。



そんなわけで、今回は敷布団の構造と、中わた、中芯の種類について語ってみようと思います。

まず、敷布団は側生地、中わた、中芯で作られています。



3層敷布団とか、どこかで見たことがあるかもしれませんが、中わたと中芯で3層になっているタイプの敷布団という事です。

4層となっているものは、中芯が2枚になっているタイプだったりします。



まずは中芯から。

名前の通り、敷布団の芯になっているものです。

寝心地にも大きく関わってくる大切な役割を持っています。

中芯にも、固いもの、やわらかいもの、プロファイルウレタンのもの、色々あります。



中芯が無いタイプもありますが、その場合はバランスマットなどを敷布団の下にひいてもらうのがオススメです。



中芯がやわらかかったり、中芯が無いタイプの場合は、床付き感があったりするので、敷布団1枚だけで使いたい場合は、中芯があるタイプで、シッカリしているものを選んでみてください。




次に中わた。

中わたにも色々と種類があります。

羊毛(ウール)、綿(コットン)、ポリエステル、混綿(綿とポリエステルが混じっているもの)などなど。



中わたも素材によって寝心地や得意分野に違いがあります。

羊毛は、羊さんの毛。ウールとも言われますね。



繊維に、クリンプと呼ばれる複雑なねじれを持っていて、コシのある弾力があります。

吸湿性がとても高く、綿(コットン)の約2倍、ポリエステルの約40倍といわれています。

お布団内の湿気をよく吸ってくれます。

そして、湿気を吸うと「吸着熱」と呼ばれる熱を発します。

熱と言うと、夏は暑いんかな?と思いますが、気化熱で温度が下がるので、夏でも快適な素材です。

そしておそらく一番メジャーな綿(コットン)。



吸湿性、吸水性の高い、最も一般的な天然素材です。

寝ている時の湿気や汗を吸収してくれるのはもちろん、植物繊維なので、動物性繊維にあるニオイを気にする事なく使用できます。

オオサカタは動物性繊維もまったく気にならないので、個人差によるかと思うのですが。

お布団の場合は、吸水がとても良いため、水気が多い場合や、湿気が過多な時は、水分でじっとり重くなりがちですが、天日干しすると水気がとび、また軽くてふっくらなお布団に戻ってくれます。

最後にポリエステル。



ポリエステルはよく伸びて、弾力性がとても高い素材です。

クッションの中身などによく使われていますが、もっちりとソフトな感触です。

水分を吸いにくく、乾きが早いのも特徴で、とても軽いのもポイントです。

毎日のあげおろしや、お布団を干す時の事を考えて、軽いお布団をお探しの場合はポリエステルのものを探すといいかもしれません。

ただ、通常のポリエステルの場合、体から出る熱気や湿気を、吸収発散できないので、羊毛(ウール)や綿(コットン)に比べると、ムレたり熱気がこもりやすいという面があります。

しかし、お布団業界、このままでは終わらせません。

このムレやすいという弱点を補うために、羊毛とポリエステルを混ぜたり、綿とポリエステルを混ぜて作る「混綿」という技法で、吸水・吸湿力があり、弾力と軽さを備えたものがあります。

他に、「吸汗ポリエステル」という、繊維に溝をそなえた構造にしたり、穴のあいた中空構造にすることで、天然繊維と同じように毛細決算現象を発生させて、吸水性や速乾性をつけたり、水をはじかないような加工をしたり、色々な方法がとられています。



天然素材に勝るものなし!といったかんじですが、綿とポリエステルのイイトコ取りをした混綿にするもよし、軽いポリエステルにするもよし。

やっぱり天然素材!羊毛や綿にするも良し、とお好みによって変わるかと思います。



ちなみに、一番ボリュームが出るのはポリエステルで、シッカリしてくれるのは羊毛という印象です。

オオサカタは、買うなら羊毛か綿がいいな~と個人的に思ってます。





2012年8月20日月曜日

敷布団で、眠りはかわる?

朝、目が覚めて腰が痛かったり、なーんか体の疲れがとれてないという事はありませんか?



そんな時は、敷布団を見直してみるのがオススメです。

オオサカタは、ぺったんこになった敷布団を使っていた時、うつぶせになれば腰あたりの骨が痛いし、仰向けになれば腰が痛いしというヒサンな状況を経験したことがあります。



やっぱり大切です、敷布団。

敷布団は、寝ている時の姿勢「寝姿勢」に大きく関わってきます。

お布団に寝転んだ時、体重によって体が沈みこみます。中でも、腰の部分は体重が多くかかる場所です。

やわらかい敷布団や、低反発素材の敷布団は、体重のかかる腰部分が沈み込むので、さらに体重がかかり、腰への負担が増え、腰痛の原因となってしまいます。




お布団が原因で腰痛にお悩みの方にオススメしたい敷布団のポイントは「体圧分散効果」です。



体にかかる圧(体重)を、分散してくれる効果のある敷布団です。

シッカリタイプの敷布団や高反発素材の敷布団などもありますが、中でもこの「体圧分散効果」のあるものがオススメです。

具体的にはプロファイルウレタンを中芯に使っているもの、腰の部分が固めに作られているものなどです。



プロファイルウレタンとは、ポコポコの波型のウレタンの事です。


波型の頂点を中心に、点で体を支えるので、一部分に体重が集中しにくい特徴があります。


腰の部分が固めに作られている敷布団は、腰部分のウレタンを、頭、足元よりも固めにする事で、腰の沈み込みをへらし、体重が集中しにくい構造になっています。



寝ている時に、腰へ体重を集中させない事が大切です。

いくつか敷布団を持ったり寝てみたりしてみてのオオサカタのオススメは、その名も「プロファイル敷布団」。



この敷布団は、オオサカタのいる大東寝具工業のお布団職人が手作りしている敷布団です。





しっかり中綿をまいて、キルティングも1つ1つ丁寧に行っています。

そしてこのプロファイル敷布団、とても軽い!

重い敷布団だと、上げ下ろしが大変ですが、軽いので上げ下ろしも楽です。

出来上がってきた敷布団のシッカリ感には驚きます。



こんなに軽いのにこんなにシッカリ!床つき感も無く、もちろん1枚で使えます。



実はオオサカタも腰痛持ち。

今使っている敷布団もだいぶくたびれて来ているので、次買うなら絶対この「プロファイル敷布団」って決めてます。



ズバリ、敷布団で眠りは変わります!

何だかぐっすり眠れない、目が覚めたら体が痛い、そんな時は敷布団を見直してみるのもオススメです。




2012年8月4日土曜日

お布団にカビ生やした事ある人!おこらへんから言うてみ!!・・・・はーい!





オオサカタもその1人であるのですが、実家暮らしをしていた頃は、畳にお布団を敷いて寝ていました。

畳は湿気とか吸ってくれるので、多少お布団を敷きっぱなしでも何の問題もなかったんです。(本当はちゃんとあげおろしするのが良いんですけど)

かと言って、畳なら敷きっぱなしでいいかと言えばそんな事はなく、湿気てると、畳も傷むのでご注意。

1人暮らしをするようになり、フローリングの部屋に住み始め、マットと敷布団をフローリングに直接敷いて寝てました。

そしてある6月。

梅雨です。ジトジトです。



お布団の上げ下ろしを数日サボっていたオオサカタ。



ある日、お布団あげてみたら、そこには驚愕の光景がありました。



か、カビてる・・・!!!!

ご近所迷惑な悲鳴をあげつつ、敷布団を干し、マットも干し。


しかし、カビはなくならない。さよならマット。

人は、CMでもよくやっているように、寝ている間にコップ1杯分以上の汗をかきます。

この汗は、敷きパッド、敷布団、マットへと浸透していきます。

床が畳とかであれば、吸水、発散してくれますが、フローリングの場合は、マットに蓄積されていきます。

そしてカビ発生となります。おそろしい。

どうすれば良いのか。

毎日ちゃんと、上げ下ろしをすれば良いのですが、朝は時間ないし、めんどくさいし。



そんな時は、半分に折るだけでも良し!かなり違います。



そして天気の良い日は、お布団干してあげてくださいね。

湿ってるお布団より、からっとふんわりなお布団が気持ち良いですからね。




あとは、吸湿マットというアイテムもオススメです!



これ知った時、感動しました。

こんなスゴイものがあったのか!と。

買いました。モチロン。マットの下にひいて、愛用中です。

ベッドの場合は、もっと大変ですよね。

あのでっかいマットレス、カビたら捨てるのも一苦労。汗とりと、汚れ防止に、ベッドパッドは必須ですね。

あとは、通気性の良いすのこベッドにするのも良いですね!



カビに注意するのは夏だけではありません。冬もしっかり寝てる間に汗かいてますので、ご注意を。

お布団に湿気は大敵!

ぐっすり眠るためにも、お布団の湿気対策はとても大切です。